2017-01-01から1年間の記事一覧

ペーター・ベーレンスの新古典主義を脳科学から見直す

脳科学によると、脳のある場所で「輪郭」を認識しているようだ。 ヴィンケルマンの言う「輪郭」が思い出される。輪郭はデッサンで重要なものである。ヴィンケルマンはギリシャ彫刻にそれを見た。白い大理石の彫刻はモノトーンの世界である。輪郭はモノトーン…

神の進化過程

脳科学の読書からひらめくことが多々ある。 脳は進化してきた。爬虫類、哺乳類、人間へと。脳幹から大脳辺縁系へ、そして大脳皮質へ。それはコンピューターの発達過程にも似ているという。モデュールから相互作用へ、PCネットワークからWWWへ。そのような進…

ピークシフトの様式論

ラマチャンドランの『脳のなかの天使』は示唆するものが多い。彼は人の心理、脳の働きとして「ピークシフト」という言葉を提示する。正方形と縦に長い長方形を比べると、正方形は安定、長方形は不安定。しかし長方形を好み始めると、縦にどんどん高くなって…